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第49期新人王戦 準決勝 藤井七段 VS 青嶋五段

新人王戦も大詰めを迎えました。藤井七段と青嶋五段の一戦です。

藤井七段は言わずも知れた将棋界のスターで、特に終盤力は棋界随一と定評があります。新人王戦の参加資格は26歳以下で、かつ、六段以下ですが藤井七段は開幕前に六段以下だったため、今大会が最後の新人王戦になります。

一方の青嶋五段は、振り飛車穴熊を得意としていますが、角換わりや横振りも指しこなすオールラウンダーです。チェスも趣味としており、2015年に行われたチェスの全日本快速選手権では初参加で初優勝をした程の腕前です。

果たして決勝三番勝負に駒を進めるのはどちらになるのか、注目の一戦です。


43手目

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青嶋五段 ▲ なし

藤井七段 △ 歩


昼食休憩の再開後の局面です。青嶋五段は焼肉、ご飯、味噌汁のセット、藤井七段はバターライスを昼食として注文しました。戦型は右玉VS矢倉になり、先手が局面を動かしにいきました。


98手目

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青嶋五段 ▲ 飛車、金、桂、香、歩5枚

藤井七段 △ 金、銀、桂、香、歩


藤井七段が△6五桂と打った局面です。▲同歩なら、△6六桂や△7五角が見える局面です。なんといっても後手玉は堅く、後手が優勢と見て間違えないと思います。藤井七段がこのまま押し切るのか、青嶋五段が粘りを見せるのでしょうか?


投了図

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青嶋五段 ▲ 飛車、金、銀、桂、歩5枚

藤井七段 △ 金、香2枚、歩


この局面で青嶋五段が投了しました。▲3七合は△2七金、▲1六玉、△1五歩、▲同玉、△1四香、▲同玉、△1三香までの詰みで、どのように応じても詰みます。これで、藤井七段の決勝三番勝負の進出が決定しました!決勝の相手は出口三段と戦います。

10月10日の決勝三番勝負の第1局にも注目です!!