第66期王座戦 第三局 中村王座 VS 斎藤七段
台風が多い日が続いていますが、そんな台風にも負けない熱戦がこの王座戦でも繰り広げられています。
ここまで斎藤七段の2連勝で、中村王座がカド番に追い込まれました。このまま斎藤七段が初タイトル獲得となるのか、中村王座が踏み止まるのか!?
対局は仙台ロイヤルパークホテルで9時から対局されています。
ところで王座戦といえば羽生竜王の19連覇がやはり印象に強いです。王座戦の永世称号は連続5期若しくは通算10期で、他の棋戦と異なり「名誉王座」と呼ばれます。これは囲碁のスポンサーと同一であるためと言われています。さらに、60歳に達すると、「名誉王座」と名乗ることもできます。名誉王座は中原十六世名人と現役では羽生竜王の2人が獲得しています。
歴史のある棋戦に新たな歴史を刻むのはどちらになるのか!?注目の一戦です!!
36手目
斎藤七段 ▲ 歩
中村王座 △ 歩2枚
戦型は相がかり系の将棋になり、この局面で昼休憩に入りました。昼食は斎藤七段、中村王座ともに仙台牛ハンバーグと温野菜添えです。緊迫した局面で、形勢に差がついてもおかしくありません。無難に指すなら▲8七歩ですが他の手もあるかもしれません。昼食後の対局にも注目です!!
70手目
斎藤七段 ▲ 金、桂、香、歩2枚
中村王座 △ 金、銀、桂
△7七馬、▲4八玉、△7五桂と跳ねた局面です。後手玉は安全なので、先手玉に猛攻をかけることもできます。先手は歩切れなので、部分的には▲3六香が厳しそうですが、それでも後手玉は安全なので、この局面で中村王座が決めに出るのか注目です!!
投了図
斎藤七段 ▲ 金、香、歩2枚
中村王座 △ 銀、桂、香、歩3枚
これ局面で斎藤七段が投了しました。後手玉は詰まずに先手玉は詰めろになっています。激戦を制したのは中村王座でカド番を凌ぎました!これで斎藤七段の2勝1敗となりました。この勢いで中村王座がタイに戻し、最終局に持ち込むのか?それとも斎藤七段が王座を奪取するのか?
注目の第4局は10月16日(火)に新潟県の温泉御宿「龍言」で開催されます。
次回の対局にも期待です!!