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第33期竜王戦決勝トーナメント 羽生九段VS梶浦六段

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豊島竜王・名人への挑戦権をかけた竜王戦決勝トーナメントも準決勝を迎えました。

 

羽生九段はタイトル通算100期を目指し、梶浦六段は竜王ドリームを目指したお互いに譲れない戦いが始まりました。

 

9手目

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梶浦六段 ▲ なし

羽生九段 △ なし

 

梶浦六段の先手で始まった本局ですが、横歩取りの出だしになりました。

 

横歩取りは先手の青野流が流行してから、後手が誘導する割合が減少していましたが、挑戦者決定三番勝負の進出がかかった本局に羽生九段は横歩取りを採用しました。

 

32手目

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梶浦六段 ▲ 角、歩3枚

羽生九段 △ 歩

 

先手が青野流を採用した局面から後手が△4四角を着手しました。

 

次の△8八角成が厳しい手で、先手は△8八角成をどのように防ぐのかが焦点です。

 

▲7七桂や▲7七角などが考えられます。

 

40手目

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梶浦六段 ▲ 角2枚、歩2枚

羽生九段 △ 飛、歩

 

厳しそうな歩が指されました。

 

▲同銀は△同飛で後手が良さそうです。

 

先手は飛車を入手しても、敵陣に打つ所がないのがつらいです。

 

47手目

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梶浦六段 ▲ 飛、角2枚、歩2枚

羽生九段 △ 銀、歩2枚

 

先手は大駒を打つことができないので、桂馬を活用しました。

 

2枚の桂馬で後手玉に迫ろうとしています。

 

102手目

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梶浦六段 ▲ 金、銀、歩2枚

羽生九段 △ 金、銀、桂、歩4枚

 

この局面で梶浦六段が投了しました。

 

投了図から先手玉は▲同玉、△8五龍から詰んでいます。

 

梶浦六段も終盤かなり追い上げましたが、羽生九段の正確な指し回しが光った一局となりました。

 

これで羽生九段は挑戦者決定三番勝負の進出を決めました。

 

対戦相手は丸山九段です。

 

次回の対局も楽しみです!