第39回日本シリーズJT杯 中村王座VS菅井七段
過ごし易い季節になりました。これから段々と肌寒い季節になり、冬が近づいて来るのでしょう。
将棋の方は竜王戦が盛り上がっていますが、本局の日本シリーズも若手同士の激闘が期待されます。日本シリーズは「前回優勝者」、「タイトル保持者」、「獲得賞金のランキング上位者」の順で、選ばれた12人がトーナメントで凌ぎを削る戦いとなります。
本局は、出場順位4位の菅井七段と出場順位5位の中村王座の一戦となります。
2手目
菅井七段 ▲ なし
中村王座 △ なし
振り駒の結果、菅井七段が先手となり、中飛車の出だしになりました。菅井七段の振り飛車は独特の世界観で、それを迎え撃つ中村王座も粘り強い棋風です。激戦に期待です!
33手目
菅井七段 ▲ 歩
中村王座 △ 歩
菅井七段は▲5四飛〜▲3六飛としました。後手が3四の歩を守るには、△3三銀とするしかありませんが、その時に後手の角が使いづらいという主張でしょうか?
95手目
菅井七段 ▲ 銀、桂3枚、歩3枚
中村王座 △ 桂、歩
先手が2枚のと金を作り、入玉含みで角取りに出ました。後手は、飛車香と銀桂の駒損ですが、と金の存在が大きく、左辺の桂、香が捌けてもいます。左桂は振り飛車の命とも言われている程で、その駒が捌けているのは大きいと思います。形勢は後手が良いと思います。
投了図
菅井七段 ▲ 銀、桂2枚、歩3枚
中村王座 △ 角、歩
この局面で中村王座が投了しました。△同玉、△同金ともに詰み筋に入ってしまいます。菅井七段が準決勝に進出を決めました!
これでベスト4が揃いました。準決勝第1局は10月21日に羽生竜王と渡辺棋王が戦います。菅井七段は丸山九段と準決勝第2局を戦います。
次回の対局にも注目です!!