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第4期叡王戦予選 深浦九段VS藤井九段

来年の春に開催される叡王戦の挑戦権を決める戦いが行われています。予選は段位別の中から本戦トーナメントへの出場者を決めます。叡王戦王座戦以来34年ぶりにタイトルに昇格した棋戦で、序列は竜王戦名人戦に次ぐ3位です。

本局は九段戦Aブロック決勝の深浦九段と藤井九段の一戦です。深浦九段は居飛車党で、粘り強い将棋が持ち味の棋士です。一方の藤井九段は序盤の戦法に精通しており、藤井システムや藤井矢倉などの戦法を生み出しました。

そんな2人の激闘に期待です!



2手目

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深浦九段 ▲ なし

藤井九段 △ なし


深浦九段は早々に飛車先の歩をつき、居飛車を明示しました。対する藤井九段は振り飛車党らしく、角道を開けます。対抗形が予想されます。



32手目

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深浦九段 ▲ 角

藤井九段 △ 角


戦型は角交換型振り飛車になりました。この局面で後手から仕掛けました。▲同歩、△同銀、▲同銀、△同飛、▲4七歩は後手の成功と言えそうです。なので、先手としては手を変えたいところです。



118手目

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深浦九段 ▲ 歩2枚

藤井九段 △ 金2枚、香、歩2枚


△7七歩成に変えて、△6八龍で詰めろをかける方が良かったとのことです。後手玉はギリギリ詰まないので、これは後手の勝ちです。▲7七玉から逃走ルートができました。



投了図

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深浦九段 ▲ 飛車、金、香、歩4枚

藤井九段 △ 金2枚、桂2枚、歩2枚


この局面で藤井九段が投了しました。△6三同銀は、▲9三桂成、△同金、▲同角成、△同玉、▲9四香、△同玉、▲9二飛、△9三金、▲8五金で詰みます。藤井九段が優勢を築いていましたが、最後は深浦九段の粘り強い将棋の前に逆転を許しました。深浦九段が本戦トーナメント出場を決めました!

次回の対局にも注目です!!