第68機王将戦 挑戦者決定リーグ 郷田九段VS広瀬八段
久保王将に挑戦する挑戦者決定リーグが開幕しました。永世称号である永世王将は王将位を通算10期以上獲得で与えられます。現在の永世王将は大山永世王将で、永世王将の資格を持つのは、羽生竜王です。有名な陣屋事件や羽生竜王が七冠達成したのも王将戦で、様々なエピソードのある棋戦でもあります。
郷田九段は羽生世代の1人で、妥協を許さない格調の高い棋風で知られています。
一方の広瀬八段は、デビュー当時は振り飛車穴熊を原動力にタイトルを取りましが、現在は居飛車を中心に指します。今期の竜王戦の挑戦権も獲得しました。
2人のトップ棋士の激闘に注目です!!
44手目
郷田九段 ▲角
広瀬八段 △なし
戦型は角換わりになりました。後手の広瀬八段が穴熊に潜りました。広瀬八段の穴熊の感覚は独時のものがあります。
95手目
郷田九段 ▲角、香2枚、歩5枚
広瀬八段 △角、銀、歩3枚
郷田九段が▲3五金とタダのところに金を捨てました。△同金は、▲2五香と勝負にでます。後手は王手がかからない形なので、強い戦いができます。
投了図
郷田九段 ▲金2枚、銀、歩5枚
広瀬八段 △銀、香、歩3枚
この局面で郷田九段の投了になりました。以下、▲5五玉、△7七馬、▲5六玉、△8六飛までで詰みとなります。開幕戦に相応しい激闘となりました。次回の対局にも注目です!!