将棋の神様 〜将棋ブログ〜

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第68期王将戦挑戦者決定戦 中村王座 VS 渡辺棋王

猛者がうごめく王将リーグでタイトルホルダー同士の対局となりました。
中村王座は角換わりや横歩取りを得意で、苦しい局面でも粘り強い棋風が持ち味の棋士です。
一方の渡辺棋王は、竜王棋王の永世資格保持者で、堅い王形から攻めをつなげるのを得意とする棋士です。
お互いの持ち味を発揮した熱戦に期待です!!

25手目

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中村王座 ▲角

渡辺棋王 △角、歩2枚


戦型は角換わりになりました。先手の中村王座が2筋と3筋の歩を突き捨て、▲4五桂と桂跳ねを決断しました。△4四銀、△2二銀、△3四銀の3箇所に銀の逃げ場がありますが、どこを選択するのでしょうか?ITの影響でこのような早い仕掛けの将棋も増えてきました。


42手目

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中村王座 ▲金、歩

渡辺棋王 △飛車、歩2枚


先手は2筋を突破しました。後手は▲3二成金を取ってしまうと▲2三金で角を取られてしまい、後手が厳しそうです。なので、怖いところですが、玉を逃げました。先手が良さそうに見えますが、決め手はあるのでしょうか!?


投了図

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中村王座 ▲金、銀、歩5枚

渡辺棋王 △桂、香2枚、歩4枚


この局面で渡辺棋王が投了しました。以下△7二玉、▲7三桂成、△同玉、▲7四歩、△同玉、▲7五銀以下詰みです。積極的に攻めた中村王座に軍配が上がりました。これで、リーグ成績は中村王座と広瀬八段が1勝、渡辺棋王と郷田九段が1敗となりました。次回の対局にも注目です!!