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第66期王座戦 第5局 中村王座 VS 斎藤七段

中村王座の連覇か?斎藤七段の新王座誕生か?注目の王座戦第5局です。ここまで斎藤七段が開幕から2連勝しましたが、中村王座がタイトルホルダーの意地を見せ、フルセットまで持ち込みました。


15手目

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斎藤七段 ▲ 角

中村王座 △ 角


戦型は角換わりになりました。第1、2、4局も角換わりでした。棋界全体として矢倉の採用の減少から角換わりの採用が増加しています。運命の一局も角換わりになりました!



47手目

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斎藤七段 ▲ 角、歩

中村王座 △ 角、歩2枚


先手が銀を進出させました。後手が△6四歩と受けると▲6九飛が予想されます。この局面で昼食に入りました。昼食は斎藤七段が「天ぷらそば御膳」、中村王座が「季節の松花堂会席」です。ここまでの消費時間は斎藤七段が55分、中村王座が1時間48分です。



79手目

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斎藤七段 ▲ 桂、歩2枚

中村王座 △ 歩2枚


現状は先手の桂得です。後手の主張は馬を作っていることですが、大駒が押さえ込まれている印象もあります。先手が優先な局面だと思います。



98手目

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斎藤七段 ▲ 角、桂、歩3枚

中村王座 △ 歩2枚


後手が銀のタダ捨てをした局面です。▲同金に△7六歩で攻めのスピードを重視しました。ただ、△7六歩の局面が詰めろではないので、先手は詰めろをかけていけば勝ちになります。斎藤七段の初タイトルが近いてきました。



投了図

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斎藤七段 ▲ 角、銀2枚、歩2枚

中村王座 △ 金、桂、歩4枚


この局面で中村王座が投了しました。以下、△同玉、▲4三銀成、△同玉、▲4四歩、△同玉、▲5五角、△4三玉、▲4四歩から詰むます。この結果、斎藤七段が初タイトルを獲得し、新王座が誕生しました!斎藤新王座の今後に期待です!敗れた中村七段もこの敗戦をバネに今後の活躍に期待です!