第68期王将戦七番勝負 久保王将VS渡辺棋王
渡辺棋王 ▲ なし
久保王将 △ なし
久保王将の作戦はゴキゲン中飛車でした。現在の8大タイトルを6人で分け合う戦国時代ですが、その中で唯一の振り飛車党が久保王将です。
17手目
渡辺棋王 ▲ なし
久保王将 △ なし
後手が△5五の位を取らない作戦を取りました。超速▲3七銀は△5五の歩を目標にする作戦ですので、渡辺棋王が▲4六歩と突いた局面です。
25手目
渡辺棋王 ▲ 角
久保王将 △ 角
後手から角交換を行いました。しばらく駒組みが続きそうです。
32手目
渡辺棋王 ▲ 角
久保王将 △ 角
後手は△4三銀ではなく、△5三銀と活用しました。まだまだ駒組みが続きそうです。
39手目
渡辺棋王 ▲ 角
久保王将 △ 角
先手が▲7五歩の位を確保しました。先手の厚みが増していっています。
42手目
渡辺棋王 ▲ 角
久保王将 △ 角
この局面で渡辺棋王が封じ手をしました。後手は銀冠が途中ですので、怖い局面です。渡辺棋王が仕掛けるのか注目です。
43手目
渡辺棋王 ▲ 角
久保王将 △ 角
封じ手は▲4五歩でした。渡辺棋王が仕掛けました。後手の△7二金を省略した手を咎めにいきました。
50手目
渡辺棋王 ▲ 角、桂、歩
久保王将 △ 桂
桂の交換から後手が角を打った局面です。馬を作り自陣にも効かせる狙いです。
56手目
渡辺棋王 ▲ 角、桂、歩
久保王将 △ 桂
やっと後手の銀冠が完成しました。これで強い戦いができそうです。先手は厚みを生かして玉頭戦に持ち込みたいところです。
65手目
渡辺棋王 ▲ 角、桂、歩2枚
久保王将 △ 桂、歩2枚
先手が玉頭戦を仕掛けてました。▲6六角を設置する展開が予想されます。
71手目
渡辺棋王 ▲ 銀、桂、歩3枚
久保王将 △ 歩3枚
先手が飛車切りを決行しました。△同歩に▲7四歩で玉頭戦でケリをつける展開が予想されます。
76手目
渡辺棋王 ▲ 銀、桂、歩4枚
久保王将 △ 飛車、歩
後手が△8七歩からたたきを入れました。ただ玉頭が厚くなったとの見方もできるので、判断は難しそうです。
84手目
渡辺棋王 ▲ 銀2枚、桂2枚、歩4枚
久保王将 △ 飛車、銀、歩4枚
先手が8筋を清算した局面です。▲6六角、△同馬、▲同銀まで進むと思います。
90手目
渡辺棋王 ▲ 角、銀2枚、桂2枚、歩3枚
久保王将 △ 飛車、銀、歩4枚
▲8三銀から清算する手順が見えますが、詰めろではなさそうです。ただ先手玉も詰めろではないので、1手スキで迫っていけば良さそうです。
97手目
渡辺棋王 ▲ 角、金、銀、桂2枚、歩
久保王将 △ 飛車、金、銀2枚、歩5枚
△同玉は▲6二角の筋があります。先手が優勢ですが難しい局面が続きます。
103手目
渡辺棋王 ▲ 金、銀、桂
久保王将 △ 飛車、金、銀、歩6枚
▲7三角成、△同桂、▲8三銀からの詰めろです。この手が決め手になりそうです。
投了図
渡辺棋王 ▲ 金2枚、銀2枚、桂
久保王将 △ 歩7枚
この手を見て久保王将が投了しました。渡辺棋王が王将位奪還に向けて好発進を切りました。次回の対局にも注目です!