第4期叡王戦本線 佐藤康光九段VS深浦九段
佐藤九段と深浦九段のトップ棋士同士の戦い対局です。若手の台頭が著しい将棋界ですが、まだまだ若手には負けない2人の戦いに注目です。
6手目
佐藤九段 ▲ 角
深浦九段 △ なし
先手の3手目▲5六歩の挑発を深浦九段が受けた形になりました。ただ佐藤九段も力戦は得意としているところでもあります。
11手目
佐藤九段 ▲ 角
深浦九段 △ なし
後手が馬を作ることに成功しました。馬と手持ちの角では判断は難しいですが、先手がまとめるのは難しい将棋に思えますが、そこは棋界一の剛腕の持ち主である佐藤九段に期待です。
21手目
佐藤九段 ▲ 角
深浦九段 △ なし
佐藤九段の構想は独特です。どのように玉を囲うのか注目です。
29手目
佐藤九段 ▲ 角
深浦九段 △ なし
後手が穴熊に組みました。先手はまだ居玉で堅さに差が大きいそうですが、先手の囲いに注目です。
39手目
佐藤九段 ▲ 角
深浦九段 △ 歩
先手の囲いが完成しました。▲3七桂から地下鉄飛車で端から攻める展開も見えるところです。
44手目
佐藤九段 ▲ 角
深浦九段 △ 歩
開戦しました。▲3五歩、△同銀、▲同銀、△同馬と銀交換に持ち込むのが後手の狙いです。囲いが堅い分後手が優勢だと思います。
46手目
佐藤九段 ▲ なし
深浦九段 △ 歩
先手が端に角を放ちました。すぐに狙いはわかりませんが、形にとらわれない佐藤九段らしい手です。
57手目
佐藤九段 ▲ 歩
深浦九段 △ 歩2枚
左桂が成桂に昇格しました。通常は左桂が捌けたら振り飛車有利な局面が多いですが、本局は後手が穴熊ですので、響きが薄そうです。
64手目
佐藤九段 ▲ 歩2枚
深浦九段 △ 金
成桂を助けるには▲6二成桂しかありませんが、後手玉から遠のくで指しづらい手でもあります。
70手目
佐藤九段 ▲ 金、歩2枚
深浦九段 △ 銀
角を助けるなら▲4九角ですが、先手の角と後手の馬の働きに差があり、後手が優勢な局面です。後手は穴熊ですので、攻めが繋がれば自然に戦えそうです。
77手目
佐藤九段 ▲ 角、歩2枚
深浦九段 △ 飛車、角、金、銀
佐藤九段が自陣飛車を指した局面です。△3六角を消しながら、△3二金にも当てています。後手は歩切れですので、受ける手も限られています。
84手目
佐藤九段 ▲ 金、歩2枚
深浦九段 △ 飛車、角、桂
深浦九段が寄せにでました。△4八金、▲同玉、△2六角からの寄せを狙っています。
88手目
佐藤九段 ▲ 金2枚、歩2枚
深浦九段 △ 飛車、角、銀
▲3五飛車ですと△2六角が王手飛車になります。
佐藤九段としては粘りたいところですが、後手玉は堅いので、粘りが効かない形です。
101手目
佐藤九段 ▲ 金2枚、桂、歩2枚
深浦九段 △ 飛車、角、銀、香、歩2枚
▲3三香成から攻めを見た手です。後手玉の穴熊もはがれてきました。
110手目
佐藤九段 ▲ 飛車、金、歩
深浦九段 △ 金、銀、香、歩3枚
この桂跳ねが決め手になりそうです。
投了図
佐藤九段 ▲ 飛車、金、銀、歩
深浦九段 △ 銀、桂、香、歩3枚
この局面で佐藤九段が投了しました。以下、▲同金、△同馬、▲同玉、△9四桂からの即詰みです。勝った深浦九段はベスト8進出です。次回の対局にも期待です!