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第12回朝日オープン 稲葉八段VS藤井聡太七段

朝日オープンに前回覇者の藤井七段が登場します。連覇を狙う藤井七段ですが、立ちはだかるのはA級棋士の稲葉八段です。



5手目

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稲葉八段 ▲ なし

藤井七段 △ なし


相掛かりの出だしになりましたが、先手が角道を開けたので、角換わりか横歩取りになりそうです。



26手目

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稲葉八段 ▲ 角

藤井七段 △ 角


戦型は角換わり腰掛け銀になりそうです。角換わりは両者が得意とする戦型です。



37手目

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稲葉八段 ▲ 角

藤井七段 △ 角


両者、腰掛け銀に構えました。後手は△6二金ではなく、△7二金としているのが工夫の1つです。



43手目

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稲葉八段 ▲ 角

藤井七段 △ 角


先手が桂を跳ねました。△4四銀、△2二銀の2通りが考えられる局面です。



50手目

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稲葉八段 ▲ 角、歩

藤井七段 △ 角


先手が飛車先の歩の交換に成功し、持ち歩を手に入れました。そこで後手が6筋から反発しました。



58手目

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稲葉八段 ▲ 角、歩2枚

藤井七段 △ 角、歩2枚


後手が7筋を絡めて攻めにでました。玉頭だけに先手としては気持ち悪いです。



60手目

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稲葉八段 ▲ 角、歩

藤井七段 △ 角、歩2枚


先手が▲7七歩で玉のコビンを守った手に対して9筋の端攻めを決行しました。



70手目

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稲葉八段 ▲ 角、歩6枚

藤井七段 △ なし


9筋の香を狙いながら、△4五銀右、▲同歩、△同銀も見せています。▲同銀ですと△2九角成があります。



73手目

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稲葉八段 ▲ 角、歩6枚

藤井七段 △ なし


先手が銀を引いて香車を守った手に対して、後手が△8五桂と気持ちの良い活用をしました。後手の攻めが続くのかがポイントになりそうです。



76手目

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稲葉八段 ▲ 角、桂、歩6枚

藤井七段 △ なし


玉頭に銀を打ち込みました。△9六銀、▲同金、△同角、▲同玉、△9五香の攻めがあります。



84手目

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稲葉八段 ▲ 角2枚、銀2枚、桂、歩6枚

藤井七段 △ 金、桂


先手に△8七金からの詰めろがかかりました。後手が優勢になりました。



90手目

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稲葉八段 ▲ 角2枚、銀2枚、桂、歩5枚

藤井七段 △ 金、銀、桂、歩


先手の受けが難しくなってきました。次の△6七飛成が厳しそうです。



投了図

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稲葉八段 ▲ 角2枚、銀2枚、桂、歩6枚

藤井七段 △ 金、歩


この局面で稲葉八段が投了しました。以下、▲7四合、△7三金打、▲8五玉、△7四金までの詰みとなります。藤井七段が流石切れ味を見せつけ、ベスト8に進出を決めました!