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第31期竜王戦七番勝負 第3局 1日目 羽生竜王VS広瀬八段

11月に入り、寒さも一段と厳しくなり始めました。そんな寒さも吹き飛ばしてくれそうな熱戦が期待できる竜王戦の第3局が開幕しました。羽生竜王が王手をかけるのか?広瀬八段が反撃の狼煙をあげるのか?注目の一局です。



17手目

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羽生竜王 ▲ 角

広瀬八段 △ 角


戦型は第1、2局と同じ角換わりになりました。角換わりは一気に終盤に入る変化を含んでいるので、序盤から気が抜けません。最近流行の4八金、2九飛型になるのでしょうか?



37手目

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羽生竜王 ▲ 角

広瀬八段 △ 角


後手は流行中の6二金、8一飛型に構えました。先手は▲2五歩を保留しているのが一つのポイントです。将来▲2五桂に跳ねる変化を残しています。▲4七金で桂頭を守り、飛車の横利きを生かしています。



42手目

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羽生竜王 ▲ 角

広瀬八段 △ 角


先手が▲4五歩と位を取った手に対して、後手が6筋から反発しました。羽生竜王は6筋を相手にせずに桂を跳ねました。△2二銀は壁銀になるので指しにくいと思いましたが、次の△2四歩からの桂取りに期待したのでしょうか?ただ、△2五歩、▲同歩が先手の歩が伸びているので、難しい局面だと思います。



49手目

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羽生竜王 ▲ 歩2枚

広瀬八段 △ なし


この局面で広瀬八段が封じ手をしました。現局面は後手の桂得です。先手の主張は2筋の歩が伸びていて形が良いのと、後手の歩切れです。後手の主張は桂得で駒得をしている点です。ここまでの消費時間は羽生竜王が3時間31分、広瀬八段が4時間6分です。2日目の熱戦にも期待です!