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33期竜王戦挑戦者決定戦三番勝負 羽生九段VS丸山九段

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豊島竜王に挑戦する決勝トーナメントも大詰めを迎えました。

 

挑戦者決定戦三番勝負まで勝ち上がってきたのは羽生九段と丸山九段の2人です。

 

先に2勝した方が挑戦者に名乗りをあげることができます。

 

 

4手目

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羽生九段 ▲ なし

山九段 △ なし

 

先手が羽生九段、後手が丸山九段となりました、

 

予想通り、丸山九段の伝家の宝刀である一手損角換わりへ誘導しました。

 

もちろん羽生九段もこの戦法に対して対策を立ててきたと思われます。

 

お互いの研究の範囲にも注目したいです。

 

 

28手目

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羽生九段 ▲ 角、歩

山九段 △ 角、歩

 

羽生九段の作戦は後手一手損角換わりの対策として有効な早繰り銀でした。

 

羽生九段が▲2四歩と突っ掛けたところで、丸山九段が△4五歩と反発しました。

 

▲2三歩成、△同銀から先手が▲3五銀又は▲3七銀の分岐点があります。

 

 

33手目

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羽生九段 ▲ 角、歩2枚

山九段 △ 角、歩2枚

 

先手は飛車取りに対して▲4六歩とギリギリの受けを切り出しました。

 

44手目

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羽生九段 ▲ 角、歩3枚

山九段 △ 歩4枚

 

山九段は角取りを放置してと金を作りました。

 

後手は角銀交換で駒損ながらも先手が居玉であるのに対して、と金を作ったことが主張です。

 

早くも正念場を迎えました。

 

57手目

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羽生九段 ▲ 銀、歩6枚

山九段 △ なし

 

先手は▲4五角と打ちました。

 

狙いは▲2三角成、△同金、▲同飛成で駒得をしながら、龍を作ることが狙いです。

 

ただ、後手のと金も大きく形勢判断は難しそうです。

 

72手目

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羽生九段 ▲ 金、歩3枚

山九段 △ 金、歩4枚

 

先手の攻めを躱しながら、包囲網を敷きました。

 

後手がハッキリ優勢になりました。

 

▲4三の銀を質駒にしているのも大きそうです。

 

 

76手目

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羽生九段 ▲ 飛、金、歩3枚

山九段 △ 金、歩4枚

 

この局面で羽生九段が投了しました。

 

手数は短いですが、水面下での深い変化が多い将棋でした。

 

山九段は挑戦者まであと1勝としました。

 

追い詰められた羽生九段にも期待したいです。

 

第2局は8月25日(火)に行われます。

 

次回の対局にも熱戦を期待です!