第60期王位戦七番勝負 第4局 木村王位VS藤井棋聖 1日目
42手目
木村王位 ▲ 角、歩
藤井棋聖 △ 角、銀、歩2枚
封じ手は△8七飛成でした。
相手に飛車を渡すだけに決断の一手になりました。
52手目
木村王位 ▲ 飛、歩2枚
藤井棋聖 △ 銀
藤井棋聖が最後の一歩を使い、△8八歩と指しました。
▲同角ですと、△6四銀で先手が痺れてしまいます。
飛車が逃げると、角が素抜きにされます。
ですので、▲7七桂や▲9七桂と桂馬を逃げることになると思います。
58手目
木村王位 ▲ 飛、歩2枚
藤井棋聖 △ 銀
角交換から後手が王手をかけました。
▲6七玉、△9九と、▲6五桂に△5四香が攻防の一手になりそうです。
69手目
木村王位 ▲ 飛、歩3枚
藤井棋聖 △ 飛、銀、桂
△5四玉、▲2二角成が開き王手になりますが、▲6二玉で後手玉に有効な詰めろがかからりません。
藤井棋聖が王位獲得に前進しています。
投了図
木村王位 ▲ 金、銀、歩3枚
藤井棋聖 △ 飛、桂
この局面で木村王位が投了しました。
以下、△5九角成、▲同玉、△6九飛、▲4八玉、△5八金、▲同玉、△6八角成、▲4八玉、△5九飛成までの詰めろです。
▲4八銀と受けても△8六角成が次の△7六馬が詰めろになり一手一手になります。
藤井新王位が誕生しました。
これで棋聖と合わせて二冠を達成しました。
八段の昇段規定により、史上最年少の八段昇段になりました。
木村前王位も内容的には負けていない対局が多かったです。
これからのお二人の活躍に期待したいです!